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- FATTORIA AZZURRO
- FATTORIA AZZURRO
地域の良さを活かして! 棚田の稲がゆらゆらとなびいて、ふきわたる風の動きを五感で感じる。 抜けるような青空が木々の緑を輝かせ、何とも言えない安心感で僕を包んでくれる。 あんなに抜け出したいと思っていた青春時代、青年の時代をこえて、中年と呼ばれる年になって、ふと小さい頃のあの感覚を思い出すことが多くなりました。 春夏秋冬を懐かしみ、新規就農へ 春——ワラビを摘み、タケノコを掘り、野イチゴをほおばる。 夏——宿題もそっちのけで毎日のように清流に通い大きな岩から青い渕に飛び込み水しぶきを上げる。 秋——アケビの甘い種を口いっぱいに含んでまき散らす、父、母が丹精込めて作った甘い富有柿を口いっぱいにほおばる。 冬——しもやけでパンパンになった手も気にせず肥料の袋に藁を突っ込んだだけのそりをもって日が暮れるまで雪と遊び。野焼きの残り火で芋を焼いてもらった、その芋のおいしさ! そんな生活を思い出し懐かしくてたまらなくなったんです。2019年4月より僕は脱サラ新規就農しました。 柿栽培には80年の歴史 ここは、和歌山県伊都郡九度山町の清流、玉川峡のほとりにある丹生川 青渕——自然豊かな環境の中で私たちは「柿」を中心に農業を営んでいます。 この地での柿栽培の歴史は僕の曽祖父が山を切り開き、一本一本柿の木を植えたもので、約80年の歴史を持っています。 三波帯(さんばたい)と呼ばれる約2億年前の地層帯に位置し、玉川峡が作り出した山の傾斜と、三波帯の粘土質の地質により保水性と排水性を絶妙に調整してくれる、柿作りに適した土地でした。 高度300mに位置し山に囲まれた青渕は、昼と夜の寒暖の差が激しく、柿が色づくころには最高の甘さと色づきを育みます。除草剤を使わず土壌の生物多様性を大切に育てました。野菜は無農薬、無肥料の自然栽培で育てた安心、安全、美味しい!を届けます。 「誇りをもって育て続けたこの美味しいを僕も守っていきたい!」 「そして、さらにいろんな人にそのおいしさを知ってもらえるように!」 そう思っています。 「これからの農業はおしゃれでありたい」 「FATTORIA AZZURRO」(ファットリア アズーロ)の名前は、イタリア語でFATTRIA(ファットリア)は農園、AZZURRO(アズーロ)は青、青空のような青です。 短絡的ですが、「これからの農業はおしゃれでありたい」——そんな思いからイタリア語! 地球を包んでくれる青、気持ちの良い安心感をくれるあの青空のような青、子どものころ飛び込んだ青い渕、そして地名でもある青渕の青——そんな青を名前にしました。 この地域の良さを活かしながら、みんなが幸せになれる。 そんな地域になっていけたら、この上ない幸せです。 人口は大都市に集中し、地域の高齢化が進み、人口減少、過疎化は一層進んでいます。地域の産業である農業や林業は「汚い、しんどい、もうからない」のイメージがあり、なかなか後継者もできず、そんな地域であることも確かです。 「あと10年したらここには誰もおらんくなるね」——そんな会話を最近よくします。 でも、この地域には人を幸せにできるものがたくさんあると思います。 この地域で持続可能な産業を作っていければ、きっとこの国も、もっと豊かになるのでは・・・ちょっと大げさでしたが・・・そんな思いで活動しています。